【高校生雪崩】稲瀬修一専門委員長で教諭の所属体育連盟や組織とは?無線機放置や経験則管理甘さで人災と遺族の声も

高校生 雪崩 に対する画像結果

2017年3月29日の午後に、一連の那須町のスキー場にて、栃木県立大田原高校の生徒と教諭の計8名が死亡した事故について、同高の山岳部顧問で栃木県高等学校体育連盟登山専門部の委員長でもある稲瀬修一委員長らが、栃木県庁にて雪崩事故についての会見を行いました。

●栃木県高等学校体育連盟とは?

今回話題に上がった「高等学校体育連盟」についてですが、公益財団法人全国高等学校体育連盟が大元にあり、都道府県の高等学校体育連盟や専門部など関連する体制となっています。




この公益財団法人全国高等学校体育連盟は、平成28年度には2016 情熱疾走 中国総体」「男子第67回 女子第28回全国高等学校駅伝競走大会」「第96回全国高等学校ラグビーフットボール大会」「第66回全国高等学校スケート競技・アイスホッケー競技選手権大会」「第66回全国高等学校スキー大会」など、あらゆる全国の高校の大会を取り行っているところとなります。

この組織があるから、全国大会が行われていると言っても過言ではないでしょう。

その全体の組織図は次のようになっています。

組織図

出典 http://www.zen-koutairen.com/f_organiz.html

今回話題となっている、栃木県高等学校体育連盟はこの中にあり、さらには各競技の専門部も多数存在しています。

33部門もある専門部の中には、「登山」専門部ももちろんあります。

そして、会見を行った稲瀬修一専門委員長という役職もあり、主として臨んでいます。その専門委員長が所属関係のわかる運営組織図は次のものになります。

運営組織図

出典 http://www.zen-koutairen.com/f_organiz.html

稲瀬専門委員長は、上の図の右側の「専門部長・委員長会」に属しているのではないかと思われます。



●不幸な事故ではあったが、対策は必要

今回の一連の事故では、安全管理が適正であったか問題となっているところで、警察も業務上過失致死に該当するか否かも調べられているところです。

もちろん誰も望まない、不幸な事故としか言いようがありませんが、今後このようなことが無いようなガイドライン等対策は取られないといけません。

そして、やはり当時の装備や判断、行動はどうであったかはきちんと明らかにされなければなりません。

●稲瀬専門委員長は訓練に参加していた??

今回会見に臨んだ稲瀬専門委員長は、教諭でもあり、雪崩が発生した現場にはいませんでした。

しかし、同じ山の拠点へ訓練参加者と一緒に向かい、そこから指揮監督する立場の中にあったのは事実です。

当時、訓練に参加しなかった生徒5人と教諭2人の内の計7人の中にいました。教員と相談し登山は中止し、ラッセル訓練へ変更しました。



そこで訓練の実施や、訓練を実施する場所について実施の判断や指示を出していました。

●判断は間違っていなかった??

これについて、稲瀬修一専門委員長は29日に行われた会見で、雪崩が発生する可能性があった場所であったかに対する質問に対して「100%発生しない認識で行った」と述べました。

しかし、雪崩注意報があったことは認識していたとのこと。

その場所を選んだ理由や根拠について質問があった時、「そこに(雪崩が発生しそうな場所)に近づかなければ大丈夫」「何年か前に同じ場所に行ったことがあり大丈夫であった」ということでの、経験則での判断もあったとのことです。

●専門家の意見

以上の会見での発言内容に対して、日本山岳ガイド協会常任理事の佐伯岩雄さんは「絶対に雪崩が起きないという保証はない」とおっしゃっています。

その訓練を行った場所に対しても、他の専門家の方も「登山で人の入るルートではない」とも言っています。

●無線機は使っていた??

午前8時30分頃に雪崩が発生し、消防への通報を行ったのは午前9時15分~20分になったとのことです。




これに対しては、荷物の運び入れを行っており、車に10分ほど現場と連絡を取るための無線機を置きっぱなしにしていたとのことです。

最終的に別班に属する先生が知らせに来られ、9時20分ごろの通報となったとのことです。

●遺族からは人災という声も

今回の事故において、経験則から訓練の実施が行われたことや、無線機の不所持や装備の不備による管理体制の甘さから、今回事故で無くなった高校生の遺族である母親は、「猪瀬先生はベテランと聞いていたが、経験が長いだけで知識は持ち合わせていなかったのではないか。人災だと思っている」

と語尾を強めた様子で語られました。

不幸な事故であるとはいえ、業務上過失致死の疑いで鑑識等も現場に入って調査を行っている状態ですが、どのような状況になるかは今のところ不明です。

しかし、誰もこのような事故を望んでいなかったということ、自然が相手であったということも念頭におき、今後こういった事故が起きないような対策が行われることを願っています。

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