2017年5月26日(金)TBS放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」で、家庭料理のカリスマと言われ、亡くなられた小林カツ代さんの最後の9年間について初めて語られました。
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小林カツ代
出典 http://www.officiallyjd.com/
本にして250冊以上、レシピにして1万種類以上も残された小林カツ代さん。
電子レンジや現在の調理器具が無い時代において、簡単で早くておいしい「時短料理」を作られた第一人者であり、家庭料理研究で小林カツ代さんに影響を受けた方はいないと言われるほどの方です。
そんな影響力を持っている方でしたが、2005年に「くも膜下出血」を発症し、その影響から料理の第一線から退かれ、2014年に多臓器不全のために亡くなられました。享年は78歳です。
しかし、亡くなられてからも小林カツ代さんの本は出版され、増刷されるほどの販売されている、異例の状況となっています。
「私が死んでもレシピは残る」という言葉を残され、その言葉が実行されています。
代表料理は肉じゃがで、数々の時短料理も残されています。
●革新的~お腹の中に入れば一緒
小林カツ代さんは、子供育てながらの忙しさもあり、風呂で寝て溺れかけたこともあったほど。
そんな中、お腹を空かせた子供たちに料理を行うために生まれたのが時短料理でもあります。
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その時短料理の一つとして、「わんたんスープ」や「ロールキャベツ」があります。
普通ワンタンにはお肉を包んであるものをスープに使用していますが、ワンタンの生地に肉を包む作業も時間がかかってしまいます。
そこで、ワンタンの生地に肉を包まず、そのまままとめたひき肉とワンタンの生地を別々な状態でスープに入れて子供たちに出しました。
結局のところは、お腹に入ってしまえば同じことで、味も変わりません。
さらにロールキャベツも同じ理屈で、ひき肉をキャベツに包まず、別々に同じ鍋で煮込んで仕上げました。
こういった発想が出来ることが、時短料理や死後もなお小林カツ代さんの料理が愛されている理由なのだと思われます。
●小林カツ代さんの最期の9年間とは?
そして、今まで語られなかった、「くも膜下出血」を発症してからの最期の9年間については、友人たちでさえほとんど知らなかったとのことです。
ですが、その中で明かされた当時の状況は次のようなものになります。
67歳になられた小林カツ代さんですが、この年齢になっても忙しく活動され続け、その時の睡眠時間は3時間ということでした。
その様子を心配する周りの方に対しても、「私が死んでもレシピは残るから大丈夫」と言葉を残されていたとのこと。
その年に、テレビ番組の打ち合わせを行っていた時に、それは突然訪れました。
その打ち合わせの時、普通は頼まない濃いコーヒーを頼んで飲んだり、打ち合わせ中に「休ませてほしい」と休みを取るような、普通とは違う状況です。
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そして、救急車が呼ばれ、頭を抱えるようにして苦しんでいたところ、救急隊員が搬送しようとした時に、急に意識を失いました。
医者も驚くほどの大量出血で、息子で料理研究家のケンタロウさんにも連絡、ケンタロウさんの姉もそのことでかけつけた病院で、医者から手術の必要があること、さらにはその成功率が10%と告知される状況に。
ですが、その手術は奇跡的に成功し、小林カツ代さんは一命を取り止め、意識を回復されました。
その後、料理番組には息子のケンタロウさんが代役を務めるなどし、誰もがその回復を祈っていました。
出典 http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/
手術後に容体が急変し、動けない状態になってしまい、点滴を打ち続けない状態になりました。
話すこともできなくなってしまいましたが、料理の依頼などに答える時や、仕事に対して眉毛をしかめたり等して、自分の意志を伝えようとしていました。
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世間に対しては、小林カツ代さんの容体について公表されなかったので、いつもと同じように仕事の話しは舞い込み、相談に来られる方に伺いを立てられますが、うまくできない、仕事ができない悔しさからか涙を流されていたとのことです。
息子のケンタロウさんのオートバイ事故で重傷
仕事にも、母カツ代さんへも献身的に一生懸命動いてこられたケンタロウさん。
その甲斐もあってか、おかゆが食べれるようにもなった小林カツ代さんですが、そんな中、不幸にもケンタロウさんは、オートバイ事故で首都高から6m落下し、頭部骨折などで動けなくなるほどにの重症を負われました。
そのため、母カツ代さんのもとへ見舞いにも行けない状態にもなりましたが、そのことは母カツ代さんのことを考え伏せられていました。
車椅子で移動できるまでに回復されたケンタロウさん。
しかし2014年に、亡くなる直前に、娘さんから、ケンタロウさんが事故に遭われたこと、きっと良くなると告げられた後に、そのまま目を閉じられ、天国へ向かわれました。
ですが、小林カツ代さんの残された功績は非常に大きいものでした。
●息子のケンタロウさんの現在は?
大きな事故を追われた息子のケンタロウさんですが、リハビリのおかげで人の手によって食事を食べさせてもらえるくらいにまで回復されたとのことですが、高次脳機能障害、両手足の麻痺、最初は寝たきりの状態といった、脳神経にダメージを受ける大変大きなものです。
やはり、脳神経にダメージを負ったことはやはり大きく、状態は思った以上に深刻とも言われています。
出典 http://livedoor.4.blogimg.jp/
2017年現在、回復されたかどうかの情報なく、どういった容態や状況であるかはわからない状態です。
しかし、回復に向かったという報道や情報は出ていないので、現状維持という可能性も考えられる状態です。
現在も、リハビリや介護の状態は続いているとのことですが、少しずつでも動いていけるよう、回復して行かれることを願っています。