出典 http://www.cnn.co.jp/
2017年4月25日(火)の朝鮮人民軍創建85周年に際し、北朝鮮に6回目となる核実験や弾道ミサイルへの懸念から、関係各国の緊張が高まっている状態です。
その中で、北朝鮮への対応か、アメリカ軍のオハイオ級原子力潜水艦ミシガンが4月25日午前に、韓国南東部の釜山(プサン)の海軍基地へ入港しました。
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そのことから、トマホーク巡航ミサイルを有する「原子力潜水艦ミシガン」への注目が集まっています。
トマホーク巡航ミサイルと言えば、アメリカのトランプ大統領が先日の2017年4月6日にシリアのアサド政権が化学兵器を使用したとして断定し、アサド政権軍の空軍基地に対してトマホークを59発を発射し攻撃を行いました。
緊張感の高まる中、北朝鮮に対してもそのトマホーク巡航ミサイルを使用する可能性も否定はできません。
しかし、使用するとなると、それは第二次朝鮮戦争へ繋がるものになるかもしれません。
そうならないことを望むばかりですが、その「原子力潜水艦ミシガン」の能力について紹介したいと思います。
●原子力潜水艦ミシガン
原子力潜水艦ミシガン(USS Michigan、SSBN-727/SSGN-727)という名称で、艦名となっている名前の由来は、アメリカのミシガン州にちなんで付けられました。
オハイオ級の原子力潜水艦の2番艦です。
規模や大きさは?
排水量は水上で約1.6万トン。水中で約1.8万トンに及びます。
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全長は170.69m
全幅12.8m
最大速は20ノット以上
S8G原子炉を1基搭載
乗組員は兵員140名で士官を合わせると約150名に及びます。
●トマホーク巡航ミサイル何発?魚雷は?
兵装として、今回気になるトマホークの数ですが、「BGM-109」のトマホーク巡航ミサイルを154発搭載しています。
現在何本搭載しているかについては不明ですが、搭載数の最大値である154発から見ると、先日アサド政権の空軍基地へ使ったとされるトマホーク59発よりもちろん多く、その気になればアサド政権の空軍基地で撃った数の2.5倍は北朝鮮へ打ち込むことが出来ます。
魚雷に関しては、21インチ魚雷発射管が4門で、Mk-48魚雷が使用されます。
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Mk-48魚雷とは、アメリカ軍の開発した魚雷(魚型水雷)のことで、対水上艦艇・対潜水艦兼用のアメリカ海軍の潜水艦の主な装備なっています。
●トマホークの威力や値段・発射動画は?
トマホークの威力としては、先日のアサド政権での空軍基地に使われてた対地攻撃型の物であると、戦車や装甲車などを広範囲で破壊することが出来ます。
子爆弾が100個以上内臓しているものもあります。
過去に使われていた対艦攻撃型の威力だと、1発で艦艇を破壊するだけの能力を有し、その後の延焼も加わって大艦隊も戦闘不能に陥れることも可能です。
そんなトマホークの水中からの発射や、その威力を示した動画が次の物になります。色んなパターンが表されています。
一撃でもかなりの威力がありますが、このトマホークがアサド政権の空軍基地には59発が撃ち込まれたとされ、そんなトマホークを154発保有している原子力潜水艦ミシガンは恐ろしい存在であると感じます。
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ちなみにトマホーク1発の値段は7000万~1.5億円と言われており、1発1億円と考えるとかなり高価であることは間違いありませんが、それを一気に打ち込むその軍事力の大きさに国力の違いも感じざるを得ません。
●核ミサイルは?
この原子力潜水艦ミシガンが代表する「オハイオ級」とは、海中に潜水を続け、アメリカ合衆国に対して核ミサイルが発射された場合や発射される恐れがある場合に、相手国に核ミサイルを発射することを任務としています。
核ミサイルを装備して、もし北朝鮮が使用するようなことがあれば報復措置も取られることになります。
そうなると核戦争への発展が現実的なものとなってしまうため、絶対にしようされるようなことはあってはいけませんが、今後どのような状態になるか?今後の動きにも注目です。
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