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2017年5月23日に韓国軍は2、3日に北朝鮮から軍事境界線添沿いの非武装地帯(DMZ)を越えて領空内に侵入してきた飛行体(飛翔体)に向けて警告射撃(威嚇射撃)を行ったことを発表しました。
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北朝鮮からの飛行体(飛翔体)に向けて、韓国軍は警告射撃としてK3機関銃を90発程度発射したとのこと。
そのK3機関銃や飛行体は、いったいどのようなものなのでしょうか?
K3機関銃
出典 http://livedoor.blogimg.jp/
上の画像がK3機関銃となります。
軍事境界線を越えて韓国の領空内に侵入する事態なので、大型の機関銃のようなイメージを最初に持ってしまいますが、実のところは各兵士一人ひとりが携帯できるようなサイズと能力のものでした。
K3機関銃はどんなものか?
このK3機関銃は、大韓民国のS&T大宇が製造する分隊支援火器です。
口径は5.56mmで、5.56mmNATO弾を用いており、軽機関銃に属しています。
弾が長く連なったようなベルト弾倉を200発。また30発のSTANAGマガジンを使用しています。
全長は1030mm。すなわちほぼ1mの長さとなります。
さらに重さは6.85kg。だいたいスイカ1個分の重さに相当します。
発射速度は1分間に900発発射できるスピードがあります。
どのくらいの時間発射した?
どのような状況で警告射撃を行ったかは不明ですが、90発程度銃弾を発射したということから計算すると、1分間に900発を放てる能力があるので、時間にして60秒で900発。
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すなわち10秒で150発撃った計算になります。
1人であれば10秒間ずっと撃ちっ放した計算となりますが、一人だけで撃ったのは不自然でもあるので、おそらく複数人で警告射撃したとも考えられます。
5人程度で発砲した場合は、5人で一斉に2秒程度撃ったものとなります。
どちらにせよ、アメリカと韓国が行った軍事演習や、戦争映画のような迫力のある射撃ではないことだけは間違いありません。
しかし、今回は警告射撃という形となりましたが、1週間という短い期間でミサイル実験を連発して行っている北朝鮮の状況などを考えると、かなり緊張した状態にさらに追い打ちをかけた状態になったのではないかと思われます。
●飛行体(飛翔体)は何か?可能性は?
今回警告射撃を行った飛行体についてですが、韓国軍はその飛行体(飛翔体)について現在特定されておらず、飛行経路についても調査中とのこと。
ただ、小型無人機であるドローンのようだったとも語った軍の関係者もいるようですが、未だなお特定には至っていません。
ですが、ミサイルのようなものであれば確実に判明はするはずなので、やはり小型のものであるとも思われます。
過去2015年9月にも、北朝鮮は南北軍事境界線を越えて韓国側に無人偵察機を飛ばしていたこともあったので、北朝鮮側の無人偵察機である可能性も否定はできません。
また他にも鳥類やレーダーの異常によるものの可能性もありますが、どちらにせよ韓国側の北朝鮮に対する警戒はより一層高まったと思われます。
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