出典 http://www.aviationwire.jp/
2017年7月9日(日)に、台湾から関西国際空港に向かっていた格安航空会社(LCC)の「バニラ・エア」の機内にあるトイレ(2カ所)から金塊数十キロが見つかっていたことが明らかになりました。
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詳しい経緯は現在調査中ですが、密輸グループが台湾から国内に持ち込もうとした可能性があり経緯が調べられています。
●金塊発見の経緯は?
捜査関係者等の証言によると、金塊が見つかった機体は、7月9日早朝に台北(タイペイ)を出発して午前8時半過ぎに関西国際空港に到着した便とのこと。
飛行機の機内の見回りをしていた乗務員が、機内後方にあるトイレ内に不審な布袋が隠されているのを発見したことによります。
関西国際空港に到着した後に、バニラ・エアから連絡を受けた大阪府警や大阪税関が、発見冴えた袋の中を調べると、金塊のようなものが入っており、もう1カ所のトイレからも同様の布袋が見つかって、こちらも金塊であることが確認されました。
この件に対して、バニラ・エアの担当者は「不審物が見つかった。監視を強化していきたい」とコメントしました。
しかし、先日車いすの乗客をタラップで自力で上らせた等、バリアフリー研究所代表の木島英登さんからの批判で双方全国で大きく注目を浴びたバニラ・エアにとっては、また違う注目を浴びてしまう結果となってしまいました。
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●何円相当の金塊が発見?
出典 http://blogimg.goo.ne.jp/
数十キロの金塊がトイレから見つかった今回の事案。
確実な数値の重さや価値はまだ公表されていませんが、今回の数十キロの金塊ということでその金額の価値を調べてみます。
金塊の価格は毎日変動しますが、2017年7月7日現在では、金1gあたり税込みで4855円とのことです。
つまり1kg(1000g)あたり、485万5000円。
今回は数十キロなので、10~30kgと仮定してみると、
4855万円~1億4565万円相当の金塊が発見されたことになります。
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大雑把に考えると、約1億円相当の金塊が発見されたとみても良いかもしれません。
●密輸?誰が持ち込んだのか?
事件の経緯や実行した人や動機の詳しいことは、現在調査中であるためわかっていませんが、トイレにわざわざ隠しているということから、密輸の可能性が高いと考えられます。
金の密輸が行われる理由は、海外から持ってきた金塊を日本に売ることで、その消費税分の利益を稼ぐことが目的であるとされています。
通常の正規のルートからで金を輸入すると、税関に申告した上で消費税分を治めなければならない制度があるので、結果の金額は変わりません。
しかし、密輸すると税関にその消費税分を払わないで、消費税分(8%)増えている状態の額で日本で売りさばくことで、その消費税分を稼ごうとするものです。
今回の金塊が約1億円相当だとすると、約800万円は密輸することで利益として稼ぐことが出来ます。
そのためか、密輸が相次いでおり、関西国際空港では多くの密輸が摘発されているとのこと。
過去日本への金塊密輸で、小型船で9億相当の金塊を密輸したことで日本人船長や中国人が逮捕。
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関西国際空港では5億相当の100kg以上の金塊が、マレーシア人によって密輸されようとしたことで大阪税関に摘発されています。
今回のバニラ・エアのトイレで発見された金塊の犯人についてですが、まだ詳細はわかっていません。過去の密輸事案では、アジア系の犯行である可能性も高いです。
しかし、今回密輸に失敗したであろう人は、約1億円を失うという結果にもなりました。
早く事件の真相が明らかになることと、密輸の横行が無くなる制度改正などの対策を願っています。
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