出典 http://mikarin1215.com/
2017年4月15日、アメリカのフロリダ州で開かれた陸上の大会で、リオオリンピックでも活躍したケンブリッジ飛鳥選手が日本記録の10秒00を切る9秒98を記録されました。
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しかし、追い風が競技規則に定められた速度を超えてしまっていたということで、公式記録ではなく参考記録という結果となりました。
この追い風によって生じた参考記録とはいったいどのようなものなのでしょうか??
●追い風参考記録とは??
追い風参考記録(おいかぜさんこうきろく、英語: Wind assistance)とは、走方向の追い風による顕著な影響が認められる陸上競技種目において、風速が追い風2.0m/sを超えると各種大会の順位付けの記録は付くが、公認記録としては認められず「参考記録」にとどめられること。該当種目は短距離走(100m、200m)、障害走(110mハードル、100mハードル)や走幅跳、三段跳等である。一部種目は追い風参考記録になることがない。「追い参」(おいさん)と略されたり、単に参考記録と呼ばれる事もある。
混成競技では、追い風4.0m/s以内であれば混成競技の記録として公認される。追い風4.0m/sを超えると混成競技の記録としても「追い風参考記録」となる。
国際陸上競技連盟の競技規則に沿った競技会での記録でないと、公認記録とならない。
出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/
●今回のケンブリッジ飛鳥選手の場合
走る方向と同じ追い風が強いと、やはり選手にとってはかなり有利になります。
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ということで、追い風が風速が毎秒2.0mを超えてしまうと、大会において順位は決まりますが、公認記録として認められません。
今回アメリカのフロリダ州で行われた男子100mの予選において、ケンブリッジ飛鳥選手は日本記録も10秒00を切る9秒98という記録をマークされました。
しかし、その時が追い風毎秒5.1mという、国際陸上競技連盟の競技規則にのっとった、追い風毎秒2.0mを大きく超えてしまっているために、参考記録ということに。
しかし順位は付けられるため、予選2位という結果は残りました。
ちなみにこの後の、24人が進んだ決勝レースでは、ケンブリッジ飛鳥選手は追い風が毎秒4.4mのもとで10秒08秒と、日本記録は下回る結果となりました。
●過去に日本人も桐生祥秀選手が
今回ケンブリッジ飛鳥選手が追い風参考記録ですが、9秒98という記録をたたき出しましたが、過去にも追い風記録で日本記録の10秒を切った方がいらっしゃいました。
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その選手が、桐生祥秀選手です。
出典 http://www.nikkansports.com/
一昨年に追い風毎秒3.3mの状況において、9秒87秒という記録をマークされました。
しかし、これも参考記録となりましたが、今回のケンブリッジ選手の追い風毎秒5.1mよりも弱い風において、早いタイムをたたき出しています。
この桐生祥秀選手が出した追い風参考記録で10秒を切って以来は、10秒切り今回のケンブリッジ選手が最新となっています。
●ケンブリッジ飛鳥選手のコメント
今回惜しい記録となりましたが、ケンブリッジ選手は今回の試合の記録について「風が強くて動きがバラバラだった。9秒台が出たことは良かったが切れは無かった。まだまだだと思う。全体的にレベルアップして公認記録で9秒台を狙いたい」と話されていました。
逆に追い風強すぎることで、体勢を乱していたのかもしれません。
まだまだ成長の余力を感じさせるコメントであるので、次は公認記録での日本記録の10秒00を超えて9秒台を出せるよう、今後も祈っています。
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